一期一会の意味
前回の記事からかなり時間が経ち、年を越してしまいました。
先日参加した心理学のセミナーで講師の方が一期一会についてお話しされていました。
心に残ったお話だったので「一期一会」について書いていきたいと思います。
一般的には「一期一会」は
『出逢う人とは必ず別れる時がきて、二度と逢えないかもしれない。
だからこそ出逢った人との時間を大切にすべきである。』
と解釈されていると思いますが、実は本当の意味は若干ニュアンスが違っているそうです。
「一期一会」は、井伊直弼の著書である『茶湯一会集』に、出てきた言葉らしいのですが、
毎日顔を合わせる家族や友人でも、その一瞬一瞬は「一期一会」である。
だから、相手がそこにいることを当然と思わず今日もまた出逢えたことに感謝をしなさい。
という解釈になるそうです。
「一期」とは、私たちの生涯のこと、「一会」とはただ一回の出逢いということ。
つまり、私たちはその都度一生涯でたった一度の出逢いをしています。
朝、家族に会って挨拶する、毎日会社の同僚と一緒に仕事をする。何気ない事かもしれませんが、その時は一度きり。もう二度と同じ時間は戻ってきません。
家族に何らかの不満があっても、上司や部下とウマが合わなくても今日が最後と思えば全く違った行動、態度になってくるはず。
今日が最後と思えば、不平・不満よりも感謝と喜びの言葉を使い、思いやりのある行動を取るはずであると。
そして行動が変われば生き方も変わってきます。
何となく知っている言葉にこんな奥深い意味があると改めて気づかされました。
毎日が一期一会。
人との出会いを大切にし、一緒にいる時は笑顔でいようと思い直すことが出来たセミナーでした。