自己肯定感の重要性
妊婦の時から興味のあった脳科学、一念発起して乳幼児教育アドバイザーの資格を取得しました。
資格取得の過程で一番印象に残ったのが自己肯定感です。
自己肯定感とは、「自分は愛されている、自分はこのままでいいんだ」と自分で肯定できる感覚、感情ですが、実はこの能力他の外に比べて日本人(特に日本女性)は圧倒的に低いんです。
なぜ、自己肯定感が低いの?
そもそも日本人は謙虚・自己犠牲を美徳としてきましたし、他人の前で自分をまして自分の子供を褒めるということを長らくしてきませんでした。
近所のおばさんに「あら、〇〇ちゃん、可愛いわね~」と言われても、母親は「そんなことないですよ。」とか、「でも、いうこと聞かなくて困ってます。」とか何かしら難癖をつけていませんでした?
私自身、自分の親から「可愛いわね~。あなたが生まれてくれて本当にうれしい」なんて言葉をかけてもらった記憶があったのか…
ちょっと思い出せません。
上記に日本人女性の自己肯定感が圧倒的に低いと書きましたが、これは母娘関係に起因している要素もあります。
戦後の生まれであれば、女性は子どもを沢山産める丈夫な体を持ち、旦那をたてる器量の良さが望まれてました。高度経済成長期を経て男女平等が叫ばれる頃になると、それに加えて自立した女性像、社会的な要素も加わります。
「あなたはとっても優しいけど、これからの時代女の人も社会に出ていくから勉強も頑張らないと。」
と言われてきた子が
「そんなに勉強ばかりしても女は結婚して子供を産まなきゃ。早く結婚しなさい」
と言われる。
大好きな母親からバラバラなことが期待され、自分に求められていることがわからない。どうやって母親に応えていいのかわからない。自分はこれで良いのかと常に自問自答なんだと思います。
こういった幼少期からの声かけや環境が子どもの自己肯定感を作り上げているんです。
可愛いと無条件に言われ続けた子はどんな容姿であっても自分は可愛いと思います。一方で、どんなに性格が良くて容姿端麗であっても、「あなたなんて~」とか、「なんで~なの」等のネガティブな言葉を言われ続けた人は、自分はかわいくないんだ、自分は愛される価値がないんだ、と感じます。
自己肯定感は大人になってからでもトレーニングで高めることはできますが、本物は案と9歳までに出来上がってしまうんです。
大人になってつけた自己肯定感は本物にはかないません。
産まれた瞬間、何の差もない子どもが9歳になったときに
「僕、何でもできるんだよ!」
と言えるか
「僕なんて、どうせ…」
という子になるかは母親または常に周りにいる方の声かけや、生活環境に依存しています。
自己肯定感を高めるためにはその子の存在を褒めてあげてください。「〇〇できたからすごい!」「✖✖したからえらい」のではありません。
何にもしなくていいんです。だって、その子の存在自体がありがたいんですから。
「産まれてきてくれて、ありがとう。生きていてくれてありがとう」
これが究極の自己肯定感を高めるための声かけです。